水道水イオントフォレーシス療法とは?効果・副作用・費用を詳しく解説【掌蹠多汗症】後編
水道水に微弱な電流を流し、汗腺(汗を出す管)に働きかけることで、発汗を抑える治療法です。
日本皮膚科学会のガイドラインでも、掌蹠多汗症に対して「行うよう勧められる(推奨度B)」治療法とされています。
腋窩多汗症(わきの多汗症)については「十分な根拠がない(推奨度C1)」ため、当院では現在、手のひらの多汗症を対象にしています。
通電によって発生する水素イオンが汗孔(汗の出口)を一時的に閉じ、発汗を抑えると考えられています。
副作用はほとんどなく、痛みもほぼありません。
治療を受けられない方・ご注意点
- 金属製品(指輪、ネックレス等)を装着している場合は、施術中は外していただきます。
- 心臓ペースメーカーを装着されている方は、安全のため施術を受けられません。
治療の概要
- 対象部位:手のひら(掌蹠)
- 施術時間:1回5~10分(診察・相談時間は別途)
- 費用の目安:保険適用で1回あたり約660円(3割負担の場合)
- 治療頻度:月1~2回がおすすめです
- 予約方法:事前にお電話でご予約ください
併せて、日本皮膚科学会のQ&A(イオントフォレーシス療法とは?)もご覧ください。当院で採用している機器は医療機器ですので家庭用より性能が上回るといわれています。