魚アレルギーは、魚に含まれるたんぱく質に体が過剰に反応することで起こります。食べたときに皮膚がかゆくなる、蕁麻疹が出る、腹痛や呼吸が苦しくなるなどの症状が出ることがあり、重症の場合はアナフィラキシーという命に関わる状態になることもあります。主な原因は「パルブアルブミン」や「コラーゲン」などで、症状には口の周りのかゆみ・じんましんだけでなく、重症例では腹痛・呼吸困難などのアナフィラキシーに至ることもあります。

また、アレルギーとは異なる「ヒスタミン中毒」も魚による症状として知られており、保存状態の悪い青魚でよく起こります。原因物質ごとに関係する魚種は異なっているものの重複も多いため、重複も多いため、ていねいな診断が今後の対策に重要です。

診断は血液検査や皮膚テストで行い、治療は基本的に原因魚の除去です。また、調理中に魚に触れることで手湿疹が出る場合もあり、飲食業の方などは注意が必要です。

当院ではお薬の治療だけでなく、原因を特定するための問診や血液検査に対応しておりますので、気になる方はご相談ください。

文責　新関寛徳（院長）

最終履歴　2025年6月22日