花粉症の薬はどれを選べばいい?抗アレルギー薬の特徴と選び方(続編)

今回は前項の続きで、すでに花粉症の治療で抗アレルギー薬を飲んでみたが、効き目が不十分だった方は是非ご覧下さい。何か改善のヒントがみつかるかもしれません。

抗ヒスタミン薬は人によって効き方が違います

抗ヒスタミン薬には個人差が比較的大きいという特徴があります。

同じ薬でも

  • よく効く人

  • あまり効かない人

  • 眠気が出る人

  • 眠くならない人

など反応が異なることがあります。

そのため花粉症治療では、理論上の強さだけで薬が決まるわけではありません。


効かなければ薬を変更するのは普通です

抗ヒスタミン薬では、薬の変更は珍しいことではありません。

例えば

  • 思ったより効かない

  • 眠気が気になる

  • もう少し症状を抑えたい

このような場合には、別の薬に変更することで改善することもよくあります。

花粉症の薬は、その人に合う薬を見つけることが大切です。


花粉症の薬に関するQ&A

Q 市販薬でも大丈夫ですか?

市販薬にも抗ヒスタミン薬は含まれています。
軽症であれば市販薬で症状が改善することもあります。

ただし、眠気の出やすい成分が含まれていることもあり、症状が強い場合には医療用医薬品の方が選択肢が多くなります。


Q 薬を飲めば症状は完全に止まりますか?

薬で症状はかなり改善しますが、花粉を完全に遮断することはできません。

そのため

  • マスク

  • メガネ

  • 花粉の多い日の外出対策

なども併せて行うと症状を抑えやすくなります。


Q 鼻づまりが強い場合はどうしますか?

鼻づまりが強い場合には

  • 点鼻ステロイド薬

  • 点眼薬

などを併用することで症状が改善することがあります。

花粉症では内服薬+点鼻薬の併用が効果的な場合も多くあります。


当院でよく使用する抗アレルギー薬

花粉症の薬について
「結局どの薬がよく使われているのですか?」
と質問されることがあります。

花粉症治療では症状や生活スタイルによって薬を選ぶため、すべての方に同じ薬が合うわけではありません。そのため特定の薬が最も良いというわけではありませんが、参考までに当院でよく使用する抗ヒスタミン薬を紹介します。

効果と眠気のバランスを重視する場合

比較的新しい薬で、効果と眠気のバランスがよいとされる薬です。

  • ビラノア

  • デザレックス


症状が強い場合に検討する薬

症状が強い場合に選択されることの多い薬です。

  • アレロック

  • ルパフィン

  • ザイザル


眠気をできるだけ避けたい場合

眠気が少ないことを重視する場合に使われることが多い薬です。

  • アレグラ

  • クラリチン


※実際の処方は、症状や既往歴、併用薬などを考慮して医師が判断します。

ミニコラム:花粉症と蕁麻疹の薬は同じ?

診察室でよくある質問に
「花粉症と蕁麻疹の薬は同じなのですか?」というものがあります。

実は、どちらも抗ヒスタミン薬を使うことが多く、同じ薬が処方されることも珍しくありません。

花粉症も蕁麻疹も、症状の原因の一つはヒスタミンという物質です。
抗ヒスタミン薬はこのヒスタミンの働きを抑えることで、症状を改善します。

ただし、蕁麻疹では比較的しっかりした量で内服を続けることが多いなど、治療の考え方には少し違いがあります。

皮膚科では、花粉症と蕁麻疹の両方を考慮して薬を選ぶこともあります。

まとめ

花粉症の治療では、「一番強い薬」を探すよりも、その人に合った薬を見つけることが大切です。
抗ヒスタミン薬には多くの種類があり、効果や眠気の出方にも個人差があります。

症状や生活スタイルに合わせて薬を調整することで、花粉シーズンを比較的快適に過ごせることもあります。
気になる症状があれば、診察時にご相談ください。