急増中!?くるみアレルギーのこどもたち―最初のサインを見逃さない

くるみアレルギーは近年、明らかに増加しています。特に小児患者の増加が目立ち、初診時からエピペン適応を検討するケースも珍しくありません。背景として、加工食品へのナッツ使用の拡大が挙げられます。パンや菓子類、惣菜など幅広い食品に含まれるようになりました。さらに、家庭内のほこりに微量のナッツ成分が含まれる可能性も指摘されており、経口摂取以外の曝露が感作に関与している可能性も考えられます。

■ 初発症状と重症化リスク

初発は口唇・口腔内の違和感やじんましんなど軽症が多い一方、急速に進行しアナフィラキシーに至ることもあります。「軽かったから様子を見る」は避けるべき判断です。

■ 診断の進め方

診断は問診が中心で、血液検査(特異的IgE)を併用し、必要に応じて負荷試験を行います。ナッツ類は少量でも症状が出やすく、原因特定は生活指導に直結します。疑った段階で専門医への紹介が望まれます。

■ 治療とエピペンの位置づけ

基本は原因食品の除去ですが、重症化リスクがある場合はエピペンを処方します。エピペンは「早めに使う薬」であり、タイミングと手技の具体的指導が不可欠です。エピペンの詳細はこちらエピペンを持つという安心―学校・職場でのアナフィラキシー対策

次回はくるみアレルギーについて重要な誤食について解説します

文責 新関寛徳(院長)

最終履歴 2026年3月22日